蠢動記Ⅱ

ツーリングと登山を中心に書いてます

三重県鈴鹿市 南若松の偉人辿る

今回もウォーキングのために、三重県鈴鹿市にある千代崎海岸付近の

マップを見ていると、「大黒屋光太夫」という人名らしき名が出てきた。

全く知らないので調べてみると、ロシアを見て来た最初の日本人とある。

 

ざっくりいうと江戸時代の回船船頭で、江戸に向かう途中に暴風雨にみまわれ

ロシアの孤島に漂着。日本へ帰還するためにロシアを横断し、道中多くの人々から

助けを得て約10年後に、無事に日本へ帰国した人物である。

江戸へ向かったのは17名ですが、帰国できたのは3名。

厳しい極寒の地でもあり、他の者は命を落としたりしたそうな。

大黒屋光太夫がこの南若松という地で生まれ、

様々な西洋文化を日本に伝えた偉人ということで

碑や記念館などが建てられたようだ。

なるほど。これは詳しく知る必要がありそうだ。

 

こんな味わいのある散策図も作成され、ウォーキングにも良さそう?。

R23号で鈴鹿サーキットで有名な鈴鹿市へ入る。

予定では近くの公園にバイクを停めて散策するつもりだったが、

道中に記念館を見つけたので、このまま入館することにしました。

 

入館は無料で小さな記念館ですが、土曜日だったのか5組ほどの訪問者が来ました。

一体何がきっかけで訪れようと思ったのだろうか?

 

大黒屋光太夫については紛うことなき偉人。

漂流した孤島ではラッコ猟に来ていたロシア人と共に船を作り、

4年後に帰国するためにまずロシア本土へ。

首都サンクトペテルブルクにて、当時のロシア皇帝エカテリーナⅡ世に謁見、

どころか懇親な間になったとかで、お茶会などに何度も呼ばれたそうな。

帰国まで移動距離は20,000kmに及んだという。

もう故郷へ錦を飾るレベルじゃないですね。漂流に遭ってからの帰国への不屈にも

感服しました。

面白いのがペリー来航の60年も前に、この当時も鎖国中だった日本に、

大黒屋光太夫を乗せた黒船(エカテリーナ号)が根室に来ていたんですね!

 

1月19日~3月19日の間、先着500名配布の図録を頂きました。

しっかりとした紙に34ページのカラー。更に字も大きくて読みやすかった。

 

近くにある碑。

 

ひょんな事から偉人を知れたことに満足し、そろそろ昼飯を食べます。

ここ伊勢若松は穴子がよく獲れたそうです。

調べる内に無性に穴子が食べたくなる。

 

"伊勢若松 穴子"で調べるとこの「海の幸 魚長」の情報が沢山出てきました。

ネットでは結構な人気だったのが窺える。

が、しかし先月自己破産し閉店してしまいました。今も店舗だけが残っているだけ。。

穴子が好き過ぎて、社員寮もメゾンあなごという名称だったり、

穴子の歌まで作ったという話を見て余計に寂しく感じてしまった。

 

江戸の頃から200年以上の歴史のある穴子も、

今では伊勢湾産の穴子は殆ど獲れないようだし、

穴子料理屋もこの魚長ぐらいしかなかったみたいでとても残念です。

 

しかし穴子を諦めきれず、面倒ですがかっぱ寿司鈴鹿店でテイクアウトし、

予定の公園で食べることにしました。私も不撓不屈の精神です(笑)

ちなみに近くのマックスバリューを覗きましたが、穴子はありませんでした。

 

 

この公園、Googleマップで猫画像がいっぱい載っていたので、

もしかしたらと思っていたら、バイクを停めたら猫が集まって来ました。

遊ぶのは飯の後です。この数では昼飯がとんでもないことになりそうだし。

 

 

猫を撒いて、陽だまりのベンチで。

 

公園の壁面にも大黒屋光太夫に関するものが沢山描かれている。

 

上煮穴子一本(¥356)6貫と、いか6貫(¥313)

格安寿司なので、海外産のウミヘビなどのアナゴモドキかも知れないけど、

かつて穴子寿司が有名な地で食べるのが粋ってもんだ。

でも意外と美味いかも。まあ"本物"は食べたことは無いので、

いつかは江戸前穴子寿司を食べたいな。

 

 

公園のベンチにはエサや水、猫ハウスが設置されてました。

近くの方が世話をしている地域猫でしょう。

 

完全に弛緩している猫たち・・

偶然発見した猫天国にこちらは大満足!

猫たちも謎の闖入者に喜んでくれただろうか?

これまで猫を触れるため、滋賀県福井県まで行ってましたが、

ここなら1.5時間ぐらいだ。

 

海岸の様子。

あのテトラポッドの下には、風体的にホームレスっぽい方が居ました。

住居?は黒いシートで覆っただけの簡素な作りでしたが、

地元の方は既に知ってそうですね。

まあなんでもいいか。

釣りも出来るしトイレや自販機もあるので、この公園はかなり気に入りました。

 

川の向こうには千代崎海岸があります。

まだ全然ウォーキングしていないので、大黒屋光太夫が江戸へ出発したという

白子港までウォーキングしようと思います。

ただバイクを置いていくとまた戻るのが大変なので、押して行くことにする。

 

 

・・・正直めちゃくちゃきつい。(知ってたけど)

いくつか傾斜のある所があり、助走させて通る必要がある。

しかも重心の高いアフリカツインASだし、何となく右側に傾斜があるように見える。

少し油断すると倒しそうだ。。

 

もう体中から汗が噴き出るし、雨も降ってきて手が滑るので断念。。

こういう時ウォーキングできるバイクがいいね(笑)

 

1.5kmほど歩いたようだ。確か千代崎から白子港までは3kmちょいあるはず。

心拍数も180まで到達し、登山でいえば急登に匹敵するだろうか。

 

途中にも大黒屋光太夫の碑。

 

最後の力を振り絞った傾斜。

今日は夕方から雨予報なので、あまりゆっくりはできないので

バイクに跨って白子港へ向かう。

今日は天気は悪いけど気持ち良い道なんです。

さっきの傾斜やジャンプ台みたいな所がバイクでは逆に楽しい。

 

まるかつへ寄ってみる。

乾物中心の店でしたが、好物のするめそーめんは無かった。

乾物はプリン体が気になるので購入はやめておく。

 

目的の白子港付近の緑地に到着。

というか去年来ていた場所である。あのモニュメントも大黒屋光太夫関連。

何故か駐車場は満車で、名古屋ナンバーは兎も角、県外ナンバーが多かった。

 

付近を散策して白子港を見てみる。

ここから始まったんだな・・

スペクタクル巨編が作れると思っていたら、

既に映画化(おろしや国粋無譚 92年)されてました。

 

今日の予定はこれで御終い。

あとは千代崎駅へ戻り、気になった食堂を観察しておくか。

 

千代崎駅名古屋駅からは片道¥850。

慢性的に渋滞するR23号を避けたい時は、電車でも来れるし海岸まで徒歩でも行ける。

 

何か凄いの来た。

 

気になった駅前食堂「冨士屋」

幟にはこの辺のグルメとんてきと書かれている。

店内も良い感じで、全く知らない演歌歌手のポスターが貼ってあるなど、

期待を膨らませる店である。次の来訪時に入ってみよう。

 

駐車場もあります。

 

千代崎から1時間40分で帰宅。

距離は短いけど、ずっと街中で渋滞箇所も多かったせいか、

久しぶりに左手が痛んだ。あとバイクに乗ると左足が痛むことが多いのが気になる。

41歳にもなると体もガタがきて困る。

 

走行距離 127.1km

走行燃費 19.2km/L