蠢動記Ⅱ

ツーリングと登山を中心に書いてます

長野県縦断ツーリング その1

10連休は何とか確保しましたが、最優先目標だった山口県の天気が微妙。

連休が決定したのが金曜日の午後だったこともあり、結局次回に持ち越しとなった。

富山県の室堂はもっと悪いので、28日からの天気が回復予報の長野ツーに決定。

 

出発6時間前に急いで荷物の準備をし、軽く寝た後、4時に積載開始します。

この時雨が降ってましたが、4時30分頃に止んだタイミングで出発です。

 

中央道神坂PAで防寒インナー着用。ここまで合羽要らずでしたが寒い!

30分程出発が遅れた上、最近この辺までツーリングしているので、

道にも飽きたので、奮発して名古屋~岡谷まで高速道路を使いました。

昨夜、高速料金半額プランを申し込んだけど、距離が180km程度なので

休日割引と比べて¥300ぐらいしか安くならなかったので、ちょっと微妙かも?

まあ高速道路も運転が暇過ぎて結構辛いのだが・・

考え事しながら運転していると、シュラフを忘れたのに気付いた。

 

岡谷IC前で大雨。急いで下りてしばらく先にあるトンネルの非常路側帯で

合羽を着こむ。今日は雨雲次第で降ったり止んだりの気配です。

 

R142号の宿場町近くの、前から気になっていた蚯蚓(ミミズ)神社に寄ってみます。

しかし、道をうろうろしても全く見つかりません。

 

何度も転回して探しましたが、この時は靴を雨から守るため、

ビニール袋を被せていたので滑る滑る・・

 

マップではこの屋敷の奥にあるっぽいが・・どうも私有地の気配。

 

仕方ないので近くのミミズの碑を眺める。

この地区の人はミミズを解熱剤として煎じて飲んだとある。

ミミズを乾燥させれば、犬にはたまらない匂いを放つ「犬万」が有名ですが、

説明文を解読すると解熱剤にもなるとか。土壌にも良いし凄い生物なんだな!

 

最近は漢方薬が気になってるので、こういう面白い効能が出るのは大変興味深い。

そうそう、ラジオショッピングで知ったのですが、ヒトデを乾燥させると、

あらゆる生物が嫌う忌避剤になるそうで、実際販売しています。

 

ミミズだけで話が長くなりそうなのでこの辺で(笑)

蚯蚓神社?の前には、のみ水が滾々と湧き出てました。

この辺は黒曜水で有名なので、そのひとつでしょうね。

 

 

ようやく雨も止んだので、合羽や足のビニール袋をパージできる。

セブンイレブンでカレーパンとななチキで遅い朝飯。

このカレーパンかなり美味い!多分頻繁に食べそう(笑)

 

さて私はいまどこへ向かっているかというと、

長野県を抜けて群馬県草津温泉へ。

その温泉街を抜けた先にある・・

 

重監房資料館です。

10時30分頃なので、予定より1時間遅れかな。

 

この周囲はハンセン病患者の療養施設が広がり、その一角にこの施設があります。

資料館では、この地にあったハンセン病患者(らい病患者)を対象とした

懲罰房があり、その悲劇の歴史を知ることが出来ます。

まさに日本のアウシュビッツと呼べる施設が、

全国から大勢の観光客が集まる、草津温泉のすぐ傍にあるとは知るものは少ない。

その所以も江戸時代末期から関係してます。

 

興味のある方は訪問するべき。語るには長過ぎるので。

無料ですが1日平均7.6人(21年度)と、来館者は非常に少ない。

この日は私を含めて8人見かけました。名古屋から300kmかけて直行して来るのは、

稀有な自分ぐらいでしょうね。

実は21年だかのバイク雑誌に載ったことで存在を知り、

いつか訪れたいと思ってました。退館後は来て良かったなと。

ビデオ視聴は係の方が準備してくれます。約20分間

 

至る道は未舗装路で、療養施設エリアなどは立ち入り禁止、ポケモンGO禁止区域。

納骨堂辺りを散策しましたが、非常に静かな場所でした。

 

さて、ここから長野市街へ向かうのだが、

予定にはありませんが、折角なので志賀草津道路を走りたくなる。

が、

 

霧散してくれ!煙のように・・

横手山を目指したが、到着直前で雨と霧が酷い。

火山ガス地帯までは良かったんですがね。

まあ何度も行ってるし、この辺の風景は覚えているので撤退です。

 

毛無峠へ向かう上信スカイラインで下山開始。

しかし濃い霧で前が見えないので、微かに左の白線が見えるのみ。

草刈りしてないのか、路肩の草がぼうぼうで対向車の発見が遅れがち・・

1度カーブが迫ってるのに、僅かに対応が遅れそのまま突っ込んで

しまいそうになった。

蛭子能収さんの言葉を借りるなら、"死なないこと"が人生の一番の目的ということを

思い出しました。今がその時!

まだまだ急カーブが続くので、ちょっと集中しますか!

 

・・・

麓まで下り後ろを振り返ると厚い雲。雲の中を抜けてきた感じです。

曇るのでずっとシールドを上げていたので、顔が寒風による顔面痛・・

確か気温10℃~でしたからね。

 

そして長野市街へ到着。

今度はやっぱりあの善光寺?と、思わせておいて、

 

松代象山地下壕。大本営跡です。

今日は渋すぎる場所ばかり(笑)

 

大東亜戦争末期、中枢機能移転計画によって造られた場所。

ここにも悲劇の歴史があり、日本人も含みますが、主に掘削などの中心的役割は、

当時植民地の中国人や、韓国人の強制連行者約6,000人。

今でも何百、何千人亡くなったのが不明の地。

 

見学は無料ですがヘルメットの着用が必要。明かりは無くても大丈夫。

見学出来るのは赤線の部分のみ。

見ての通り広大な地下壕です。

 

立入禁止区画は落石防止などの処置がされていない。

この坑内で何人もの命が絶たれたと思われる。

 

終点です。500mぐらいだったかな。

貴重な体験が出来て訪れて良かった。

いつか"新世界"となった日が来れば、この地下壕を利用する日が来るかも・・

 

 

この周辺は他に渋い町並もある。水路や池には鯉がうじゃうじゃ泳いでました。

でも一般の民家は結構新しい家ばかりなのが謎。

 

その後は鬼無里の、ローカルレストラン「ホワイトタイム」へ。

2時30分の遅い昼食になります。

 

5回目くらいの訪問ですが、近年は焼きカレー(¥800)ばかりです。

春に来るのが一番で、サービスで春の山菜を頂けたり、

近くには雪を被ったアルプスを一望できたりと、ただ通り過ぎるのは勿体ない。

 

 

これで今日の訪問地は全て終了。

あとは今宵の宿ですが、ここから新潟県まで行き、今年の4月末に利用した

不動滝キャンプ場へ向かいます。

 

それにしても無料キャンプ場縛りは、意外と上級者向けな気がしてきました。

施設云々よりも、数が少なくて移動距離が大変という意味で。

長野県は数多くのキャンプ場がありますが、無料はほぼ皆無に近い・・

しかも現地に行ってみないと状況が分からない。

この不動滝はどんなところか知っているので安心ではある。

林道が土砂崩れとか無ければだが。

全体的に無料キャンプ場は人が少ない傾向にあるので、

占有出来ると気分が良い。

やっぱりキャンプ場は誰もいないのが一番ですから。

 

 

途中のスーパーで売っていた毛布が気になる。

一応セブンイレブンでカイロを2つ買っておいたが、

そもそも2年前以前は、山奥とかでテントもシュラフも使わず寝ていたのだから、

テントさえあれば余裕の裕ちゃんな気がしてきた。

 

そして糸魚川市に入りまずセルフスタンドを探す。

高い長野県より、新潟県で入れた方が安いですからね。

でも糸井川IC近くに沢山あると思ったが有人しかなかった。

海の方まで行っちゃったよ(笑)

長野県は大体¥172前後でしたが、ここは有人ながら¥165でした。

 

 

現在18時30分。17時を過ぎたので管理人は帰りました。

途中の林道ですが、やはり派手に土砂崩れを起こしており工事中。道は通れます。

 

キャンプ場には誰もいません。

狙い通り!というか割と広いから、それなりに居ても問題無いキャンプ場だ。

どこでもいいけど前回と同じ場所に。

トイレ以外は外に出ないからね。

だからキャンプというより、テント泊が正しいかも。

 

設営完了した19時には周囲は暗くなっていた。

さあどれを食べるかな。

スーパーで買ったテープ。

防水対策のためのビニール袋をバタつかないようにするために。

前のバイクでは「冒険野郎マクガイバー」を観て、ダクトテープを常備していた。

これもサイドケースに入れておこう。

 

新型ランタン。

バッテリーの持ちなども悪くないかな。

 

今夜はおいなりさんを摘まみながら、ナンを頂きます。

朝昼晩とカレー祭となった。刺激物なので尻にダメージを与えるかも知れんが(笑)

カレーはイオンで¥58のやつで、ナンは無印良品の¥190(2枚入り)のもの。

これは常温保存で一ヵ月ほど持つので、キャンプや登山飯に適しているのでは?

パックご飯より楽だしゴミも少なく、焼いて食べると滅茶苦茶美味い。

 

 

今宵もムービーを1本観て寝落ち。

ここは通信圏外なので明日の天気も分からん。こういうもので時間を潰すしかない。